「もしもーし」
あたしは電話に出た。
「あ、由夏?今大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
一喜は必ず大丈夫?って聞いてくるんだ。基本優しいんだよね。
「なぁ、由夏って今日何時の電車に乗る?」
「えっ?ん〜…16:48分くらいの電車かな」
今日はバイトないし♪
あ!あたしバイトしてるんだよ!♪
「まじで!?俺もその電車だわ。よかったら一緒に帰んねぇ?」
「えっ?いいよ?」
「じゃぁ、駅で待ち合わせな!」
「うん」
「じゃ、後で」
「うん、後でね」
――ピッ。
一喜…どうしたのかな?珍しいなぁ……
あたしは電話を切って真優たちの元へ戻る。
.