「だから忠告したでしょ?別れろって。僕、偉いでしょ」

メガネの奥の小さな目がこちらを向く。

「最低だよね。斉藤くん。こんなかわいい仔をほっといて他の仔にまで手を出すなんてね」

ククッと笑うキモ山。

悔しくて悔しくて、涙が出そうになった。

でも、こんなヤツの前で泣きたくない。

弱音吐きたくない。

負けたくないよ…