「ちょっと美那香。また達也くんにそんなコト言って。スキ…なんでしょ」

「スキ…だけど、でも達也の前に出ると素直になれなくてさ」

困った性格だよ。

ホントに。

だって素直になれたら、達也も振り向いてくれるよね?

「美那香。課題したぁ?」

斜め前の席の達也が声をかける。

「したケド…何?」

「見して!昨日してねえの!ジュースおごっから」

ジュースかぁ…

「言ったな?んじゃあいいよ♪」

「サンキュー美那香!やっぱ美那香に聞いてよかったぜ」

意地悪達也。

達也はいつも美那香の心臓をいじめる。