「美那香。いくら彼氏だからって言っていいコトと悪いコトぐらい区別つくだろ」

「知らない。帰る」

「ちょっ美那香っ」

その腕を掴んだそのトキ。

「触らないで」

目にいっぱい涙を溜めて睨んだ美那香。

俺の腕を振りほどき、走って帰る美那香。

「クソっ」

無性に悔しくなり、その辺にあったゴミ箱を蹴る。

美那香。

俺の美那香…だよな