合宿当日。

「美那香おはよ」

「達也か。おはよ」

「達也かって何だよ」

自分が嫌い。

素直になるってそんなに難しいかな?

「結を待ってたの!!文句ある?」

「ねぇよ?てっきり俺がヤなのかと思っただけ」

そんなワケ…ないじゃん。

達也の分からず屋。

自分が伝えないだけなのに、達也に当たる自分が大嫌い。

俯く。

「美那香?冗談だって。美那香がヤでも追っかけてやる」

二カッと笑う達也。

「んじゃ精一杯逃げる」

美那香も笑った。