「今日一緒帰ろうぜ」

「そうだね。帰ろっ♪」

少しだけ素直になれたかな。

手を差し出す達也はまた背が伸びて、まるで巨人。

「美那香は明日補習?」

「だね。忘れてた」

自然と手を繋ぐ2人。

一緒にいれる時間が少し減って、寂しいけれど、やっぱりこうやっているとそんな寂しさなんて飛んでいく。

「何か達也の隣落ち着く」

「俺は落ち着かねえや」

「何で!?」

「ドキドキすんだよまだ。美那香といるだけで」