自然と美那香とその花を重ねていたのかもしれない。

『達也♪』

明るくてでもどこか悲しそうな一面を見せる美那香に、雨になると次の日 には花びらが無惨に落ちてしまった花を。

晴れてるトキは美那香の笑顔に。

雨の日には美那香の落ち込んだ顔に。

「美那香ー!!俺、美那香が大スキだ!!」

みんな帰った校舎。

誰もいない屋上で俺は叫んだ。

青春…ってヤツかな。