誰もいない屋上はぶっちゃけがらんとしすぎて、逆に居心地悪かった。

がらんとしてる割には恋人用なのか知らないケド、ベンチが置いてあったり、何気自販機まで置いてあるという小中学校時代とはまるで違う屋上にビックリだった。

そこで俺を屋上の常連にさせた物。

景色もそうだけど、屋上のフェンスの周りを囲っている花。

色とりどりの花に俺は心奪われた。

花の名前トカ、花言葉トカ知らないケド、キレイで可愛らしい花をまた見たくて。

屋上の誘惑と言うか、

『また来いよ』

とでも言われてるような気さえしてきた。