ガラリとした空間に似合わない程の澄んだ青空。

「達也…キレイだね」

「だろ?」

ありきたりな場所だけど、俺はこの場所がスキだ。

「達也…見て!!家がちっちゃい」

まるでオモチャのセットみたいに小さな家。

「達也?美那香さ、屋上ぶっちゃけ初めて来たんだけど、前にも来たコトあるの?」

「…まあな」

美那香とまだ付き合ってなかった頃にさかのぼる。