次の日からあたしは翔を避けるようになった。


なんか翔見ると息苦しくなる。
嫌いになったとかではないんだけど。




そしてそれと同時に誰かは知らないけどあたしへの嫌がらせが始まった。




朝下駄箱には必ず手紙が一通置いてあった。
内容は翔に近づくなという内容だった。

そして毎日200件を越えるいやがらせメールも来た。


でもただそれだけだった。
だから別に誰かに相談するとかすなかったし、必要ないと思った。



でもある一本の電話によって事態は急変する。




ブーーッ…ブーーッ…


電話だ。
誰だろ?


ピッ―




「はい、もしもし。」


「こんにちは。紅姫(ベニヒメ)さん」

「!!」


「まさかこんなとこで紅姫さんと会えるなんてね。」


「あんた…誰なの?」


「答えを知りたければ今すぐA町のはずれにある倉庫に来てもらえる?もちろん1人で。じゃあ。」


「待っ…!!」




ツーツーツーツー…




なんで紅姫の名前を…

声は変えてあって分かんなかったし…



これは行くしかないか。
恐らく嫌がらせしてるのもこいつら…。


ケリつけてやろうじゃないの。




あたしは町はずれの倉庫に向かった。