「陸ひどいよぉ!陸だって悪いのにぜ~んぶ心のせいにするなんてさ!」
半泣きの状態で陸に言うと
「泣くなよ。昼飯は俺が何でもおごってやるからさ。」
「本当に!?じゃあ心ハンバーグ定食食べたい!」
心はハンバーグ定食が大好き。でも高いからあんまり食べれない。だから陸に…
「は!?1番高いやつじゃん。無理だし。」
まあこう言われるとは思ってたから
「うわ~ん!陸の嘘つきぃ!何でもいいって言ったじゃんかあ!」
「高校生にもなって子供みたいに泣くな!あ~も~買うから!」
よし!
「ヒック…本当…?」
「うん。絶対に買うから!」
ふふふ…
「やった~ハンバーグ定食~陸ありがと~!」
「な!お前嘘泣きかよ!」
陸、騙された!心天才。そう心の中で言ったつもりが…
「なあにが、心天才だ!」
声にだしてたみたい。
「え!?心声だしてた!?」
「うん。」
はあ…つくづく自分がバカだと思うよ…
そんな事を思ってた時…
「あ、雨宮くん!ちょっといいかな…?話があるの!」
突然可愛らしく陸を呼ぶ声がした。
「…心。少しあっち行ってろ。」
「うん…」
心はそう言って曲がり角に隠れた。