「心。早くしろ。入学早々遅刻するぞ!」

「待って陸!早い!」
陸はいつも心を置いて行こうする。でも、少しでも離れると止まって心が追い付くのを待ってくれる。心が1人でにやけてると、
「なあに1人で笑ってんだよ!」
って笑いながら心の頭をポンって叩く。心はそのさりげない仕草が好き。すると突然陸が
「ヤバ!心!マジで遅刻だ!早くしろ!」

陸はそういうと心の手を取って走り出した。