○○高校入学式当日

私は期待と不安を胸に抱え学校へ5分の道のりを歩く。

正直期待や不安もあるのは事実だがそれよりも足が痛い。

確実に靴ずれだ。

重たい足を引き連れながら無事に学校に着く。

下駄箱の近くには人が群だっていた。

その理由はクラス表が張り出されているからだ。

私は1年1組

「美月!」

私の名前を呼びながら群がっていたなかから顔を出したのは受験の時仲良くなった 山崎 美優(ヤマザキミユ)だった。

「おはよ、美優ちゃん。」

「美月何組だった?」

「1組。美優ちゃんは?」

「2組…」

この時私は知り合いがクラスにいなくて気が沈むと同時にワクワクしていた。