私の想いはもう限界。
多田くんに好きな人がいるのは知ってる。
嫌われてはないんじゃないかそう思う。
だけど…やっぱり…。
ドキドキドキドキ。
もう…ギュッと心臓を捕まれたかと思うくらい
苦しい。
私の想いはちょっとした弾みで消えてしまうんじゃないかって
怖かった。
『大事な話があります』
短いメールを送る。
返信くらい返せよバカ!
特に…今日は…ね。
すごくすごく怖いんだから。
ドキドキ越えてギュッって感じなんだからね!
『何?』
ついに…来た。
『好きです。付き合ってください。』
ああああ……
もう嫌だぁぁぁ!
だれか助けて!辛いよ!
怖いよ…。
「うひゃあっ!!」
な、何だ携帯の受信音か…
って
き、きききき来た。
携帯を持つ手が震える。
『イタ告ですか?』
イタ…え?
イタズラ?え?
違っ…。
『ちがう』
『ありがとう。でも、好きなヤツいるから付き合えない。ごめんな』
嗚呼…知ってたの…貴方に好きな人がいること…
それでも告白したいと願った私が悪かったの。
『うん。わかってたから別に…ね?
じゃあね』
ポロポロと目から水滴が零れ落ちる。
私、泣いてるんだ。
そう言って実感する。
私は…そんなに好きだったのかな?
――――
パタン
と、日記を閉じる。
あれ?おかしいな…視界が歪んで見えない…。
もう…過去の話でしょう?
「た、だ君………」
零れ落ちる涙と一緒にこぼれた言葉はたった一言…
それは……
「だいすき」
その言葉。
もう…
何も想ってない
ハズだった。
もう…
好きじゃない
ハズだった。
もう…
ドキドキしない
ハズだった。
なのになのに…
気づいてしまった。
―私はまだ多田くんが好き。
だから私は貴方に…
唄を捧げます。
END
ここまで読んでくださり
ありがとうございます!
森は泣いて喜びますよ!!!
まぁ…唄の表現は特に意味なしですね(^^;
ドキドキねぇじゃねぇか
のツッコミは無しの方向でおねがいしま…
え?出来ませんか!
そ、それはスミマセン。
ま、まぁとにかく…
ありがとうございます!
森いろは