私は、眼を覚ました男の横に立ち男の顔を覗き込みながら言った。

 〈可愛がってあげるよ……〉

 何が起こっているか解らない男は、身体をばたつかせるが縛り付けられている為身動きが取れないでいる。

 私は、ニタニタと笑いながら男の服を切り裂きナイフを男の頬に押し当て恐怖に引き攣った顔を眺めケタケタと笑った。

 そして、軽くナイフを引いて頬を軽く切り滲み出す血液を指先に取ってペロリと舐める。

 「ゔーっ…ゔーーーっ………」

 さるぐつわをされた男の口元から叫び声が聞こえて来る。

 必死に叫ぶ男………。