「ずっと、先延ばしにし

てたけど来月行こうか?



布団に入って何でもない

風を装いながら翔ちゃん

に提案した。

『来月…?事件は?いい

の?』

「今抱えてるのは取りあ

えず一段落したから大丈

夫。それに、このままじ

ゃ本当に結婚出来なくな

るし」

内心ドキドキしながら翔

ちゃんの反応を待った。

隣で眠ってた翔ちゃんは

勢いよく俺に抱き着いた



『かず』

「翔ちゃん苦しいよ」

『あ、ごめん』

翔ちゃんは少し腕の力を

緩めた。

本当はそんなに苦しくな

かったし、ちょっと嬉し

かったけどそんなことは

恥ずかしいから絶対言わ

ない。