相葉も物好きだなと思う



毎回昼になると、警察の

食堂に来ては昼休みが終

わると裏の警察病院に戻

っていく。

関係者じゃなかったら、

絶対警察署に来ようなん

て俺だったら思わない。

それがあいつらしいとこ

ろではあるんだけど。

相葉は警察病院で職員と

して働いている。

昔からの知り合いではあ

ったんだけど、職場が目

と鼻の先なこともあり未

だにこうやって付き合い

が続いている。

翔ちゃんとも共通の知り

合いで、俺たちが出会う

きっかけを与えてくれた

のも相葉だった。とはい

っても本当に偶然が重な

っただけなんだけれども


「さて、俺は帰るか」

相葉を何となく見送って

俺も食堂を出た。

最近はずっと不規則に働

いていたから今日は早め

に帰っていいことになっ

ていた。だけど、昼にな

るまで帰らなかったのは

誰かに、いや相葉に俺の

不安を聞いて欲しかった

からだと思う。

本当だったら早く帰って

少しでも睡眠を取った方

がいいことは分かってる

。また、いつ呼び出され

るかもわからないことだ

し。




家にたどり着くとそのま

まソファに横たわる。ソ

ファで眠ると起きたとき

体が痛くなる。だけど、

いつもベッドで寝ないと

いけないと思いながら結

局このまま寝てしまう。