「嫌いになる理由がない

よ。愛してるよ、翔ちゃ

ん」

最後はちょっと悪ふざけ

。愛してるのは本当だけ

ど、普段面と向かっては

言えないから。

俺の胸に顔を埋めた翔ち

ゃんの耳か今までで1番

赤い。

やっぱり眠ってなかった



「翔ちゃん耳赤いよ」

俺が囁くと翔ちゃんがま

すます顔を強く埋める。

そんな恋人の反応が可愛

くて、面白くってもっと

いじめたくなる。

『かずのばーか』

翔ちゃんが精一杯の反論

を試みるけど、やっぱり

声が小さい。

「おやすみ、翔ちゃん」

その夜は翔ちゃんを抱き

しめたまま眠った。