翔ちゃんがたまにわから

なくなる。

『ねぇ、かず?』

「何、翔ちゃん?」

翔ちゃんは何か言いかけ

るけど迷った末に結局や

めた。

『やっぱりいい。なんで

もない』

「何?気になるじゃん」

翔ちゃんは俺の胸に顔を

埋めてきた。

『嫌いにならないでね』

小さい声で言った言葉が

かろうじて聞こえた。

「何で嫌いになるの?」

俺は出来るだけ優しい声

で翔ちゃんの髪をかきあ

げながら聞いた。

翔ちゃんは何も答えない



「翔ちゃんもう寝たの?



それでも黙ったままの翔

ちゃんに優しく囁きかけ

た。