「あれ。もう帰んの?」 ベッドのライトを付け起き上がると "彼氏"という肩書きの男が目を眩しそうにして尋ねる。 部屋には脱ぎ捨てたTシャツと下着が散らばっていて、この男との今さっきまでの行為を知る。 「ん、帰る。」 朝か―・・・。 あたしはそっけなく返事をして着替えを始めた。 朝は何も考える気にはなれない。 だから朝は嫌い。