ある日のこと

ポットは悲しそうな顔をして

いつもの丘にやってきました


「どうしたの?

ポット

そんなに悲しそうな顔をして」

「お母さんがね

もうココアと遊んじゃいけないって言うんだ」


それを聞いてココアもとても悲しくなりました


「そっか

しようがないね」


でもココアはこうなるのをわかっていました

だって街の大人たちは

魔女の事がとても嫌いだから


「じゃあお別れに

これをあげる」


そう言って

ココアがいつも両腕に身につけていた

キレイな腕輪の一つをわたしました


「困った事があったら

これに祈るといいよ」


そうして二人は別れました

ココアはそれから街にいくのをやめました

ポットの顔をみると悲しくなるからです