私は、慌てて階下へと降りる。

廊下には、うつ伏せに倒れている母がいた。

血溜まりが出来ている。

「お母さん! 大丈夫?」

揺さぶって見るが返事がない。

視界が涙でボヤける。


さっき見た夢は、只の悪夢ではなく、もしかしたら正夢だったのかもしれない。