私は、受け取ろうか受け取らないか
よく考えた。


「受け取るのは…佳奈ちゃんしだい
 だね…。」


「あたし…─受け取ります。」


そう強く言って、袋をもらった。


「ふふっ。有り難う。
 あと…明日濫の命日だから…
 もう1年経つのね。
 もし、それを読んでくる気
 になったら、きてくださいね。」





“それじゃぁ”そういって彼女は
私の家を後にした。