ーキーンコーンカーンコーン

私たちの沈黙を
授業終了のチャイムが破った


「えっと…私、もう大丈夫だし…」


そういってベッドから起き上がろうとする
私を澤田が阻止した。



「…まだ、駄目…だよ」


「なんで?」


「…熱あるから」


ね、熱ぅぅぅう!?



あ、だから今日は朝から
体がだるかったんだ…



一人で納得していたとき
澤田の焦った声が聞こえた

「ヤバっチャイムなる!!
また後でくるからそれまで絶対安静だからね!!!」




私の頭を数回ぽんぽんして
走って保健室から出て行った




…その後の私の顔が
赤かったのは、言うまででもない…