―ちょっとだけ菜々子SIDE―



「…っ優月!!!」



私が叫んだとほぼ同時に
優月の体は床に叩きつけられた



女子は優月の周りに集まって
顔を青くしている



私も頭が真っ白になり
どうすればいいのかわからなかった



…そこに現れたのが澤田




血相を変え、いつもとは違う
真剣な表情で優月を抱きかかえ
保健室へ走っていってしまった




澤田の取り巻きが騒いでるけど
そんなの気にしてられない。



私も急いで澤田の後に続いた




……そういえば澤田、優月のこと
お姫様抱っこしてなかったっけ……





まぁ、今はいいや…