「なんか他人の目を
気にすると言うか…」


「どの辺で?」


「アイツが彼女なんだー
って思われたくないって言うか…」


「…誰に?」



「……………優月ちゃん?」




拓真が一瞬真顔になった。



(たぶん名前と顔が
一致しないのであろう)



数秒して「ああ!」と反応した




「あれって、柔道部の…?」


「そう、寺田優月。
柔道部主将兼エース。」




そこまで言うと
拓真はさらに顔をしかめた。