「相談なんだがなー…」



「なんでしょう?」



「高体連が終わって
3年生たちが引退しただろ?」



「はい。」



「新しい部長を決めなきゃならない時期なんだよなー…」




うっ…

なんとなく嫌な予感…




「寺田、頼むっ!!
エースであるお前が、
部全体を引っ張っていってくれ!」



「それは、私に部長をやれと…?」



「この通りだっ!!」




先生が頭を下げて頼むものだから
先に来て練習していた人たちの
注目を浴びてしまった





「わかりましたからっ!
顔をあげてください!!」



「そ、そうかぁ!!
やってくれるかあ!
これで柔道部も安泰だなっ」



1度大きく私の背中を叩いて先生はどこかへ行ってしまった