―そのころ優月は…
「うー……
髪の毛まとまんないー……」
水に濡らしてドライヤーや
アイロンを使ってまっすぐにするも
一向に治る気配はない
(しょうがないなぁ…)
アイロンで巻いてぼさぼさ感
目立たなくしよ…
あーとかうーとか言いながら
髪を巻いていく
いつもしない作業に悪戦苦闘しながらも
なんとか巻き終えさっきよりはマシになった
「それでも目立つなぁ…」
しょうがない、そう思い
いつもはしない髪を下のほうで
ゆるく2つに結った
いつもしないので慣れないが
ぼさぼさで行くよりはマシだろう
「こういうとき、髪長いの嫌だなぁ」
本当はポニーテールでいいかな、と
思ったが思考回路が上手く回らない上に
手に力が入らないという
わけのわからない事態に陥ったため
頭と手を上手く使う
ポニーテールは諦めたのだ