―残された方々の会話―




「…お、奥様………
お嬢様はどこか具合が悪いのですか…?」



「そうですよ…
いつもは全て平らげてくださるのに…」




弟子達は目を見開いたまま
お母さん…紗江(サエ)に問う



「そうねぇ…
ちょっと目がとろんとしてたわねぇ…」



「「「え??」」」



弟子の声が重なる




「あのままで学校に行ったら
確実に男の子に襲われちゃうかもね」



紗江はうふふ、と楽しそうに笑った




(((気にするとこは
そこじゃないかと…)))


弟子が心の中で同じ事を
思っていたとは知らず
紗江はまだ楽しそうに笑っていた





―会話おわり―