「あ、優月おはよう」
「おはよう、お母さん」
お母さんは朝からキラキラして
綺麗だよ~…
なんて思いながらテーブルの前に座った
目の前にある料亭の朝ごはんのような
量の多さと豪華さのご飯を見て
なんとなく食欲が無くなる
「………私ごはんいらない」
お弟子さんたちが目を見開いて驚いた
「お、お嬢様…どうかなさったんですか?」
「んーん、ただ食べたくないだけ」
心配しないで、といって席を立った
いつも表情を崩さない
お母さんでさえびっくりしてるよ。
みんなごめんね、と心の中で思いながら
部屋に戻っていった