「いっそのこと、
女の子に走っちゃえば?」



「………はぁ!?」





急に何を言い出すかと思えば…


私にそっちの趣味はないっての!




「だって、勿体無いじゃん。
あんなに可愛い子に告白されてるのに」



「それはそうだけど…
それとこれとは別の話じゃ…」




「うーん…なんでだろうねぇ…
優月も普通に可愛いのになぁ…
やっぱ、柔道部のエースってとこに
男子は引くのかな…」




今度は真剣に悩みだした菜々子に笑えてくる






「もう、いいよ。
私、来世では絶対に男に生まれてくるから!」



私は笑ってVサインをしたが
菜々子はまだ納得してない様子だった





「あ、部活の時間っ」


「もうー?
優月、頑張ってー」


「うん、明日ね!」


「ばいばーい」





私は部活に入ってるけど
菜々子は帰宅部


これから隣のクラスの彼氏とデートだって