「っていうか、
本当に彼氏がほしかったら
まずその性格を変えな」




ぎくっと私の体が
一瞬こわばった





「優月の性格は気さくでさっぱり
誰にでも優しくてフレンドリー
男女平等の優しさだから
誰かに恨みを買うって事も無い


おまけを言えば、
柔道の黒帯を持っている
柔道部のエース
男顔負けの強さで
今まで何人もの女の子に告白されてきた」




菜々子は突然、机の中から
ノートを出してきて
ある1ページを開いて読んだ




「菜々子、そのノートは一体…」


「そこは触れないの」


「…はい…」





ぱたんっとノートを閉じて
菜々子は私の目をじぃっと見つめた