「優月…大丈夫か?」


「うん、慣れた。
ほら、お昼休みなくなっちゃうから
早くご飯食べよ?」


「…ああ」




賢悟はいつもアイツが来たあとは
浮かない顔をする

私は別に気にしてないし
迷惑は迷惑だけど
悪い奴じゃなさそうって思ってる



「菜々子は彼氏のとこ行っちゃたし、
今日も屋上行く?」


「ん、行く」



私と賢悟が付き合ってから
今まで我慢していたノロケを
菜々子は十分に発揮させるようになった

親友としては嬉しい反面、
菜々子が彼氏さんに持って行かれたみたいで
なんとなく寂しい

お昼ごはんも今までは一緒だったのに
鼻歌歌いながら彼氏のとこ行っちゃう



だから私は賢悟と食べるしかないんだよね~