「まぁまぁ怒らない怒らない…
優月は覚えてるよね?
俺が昨日コクったこと」
「コクられたの!?」
「…あー、一応」
「こんな男やめて俺にしときなよ」
ニッコリと、でもどこか不敵に男は笑った
「…お断りします。
私は賢悟が好きですから」
「ふーん…ま、いいや。
ここからが俺の見せどころだし?
あ、俺の名前は林理央(ハヤシリオウ)
普段は真面目クンやってる同級生」
「興味ありません。」
「どーだか?
絶対俺のこと好きって言わせてみせる」
「やれるもんならご自由に」
「あっそ。んじゃーね」
林理央はひらひらと手を振って
夕暮れの廊下に消えていった