「思い出したっぽいね」


「き、昨日はありがとーございました!」


「いえいえ♪」


「……ダレ?」




ハッ!!


賢悟のことすっかり忘れてた




昨日のことも言ってないしなぁ

後できちんと説明しなきゃ




「賢悟には後で説明するから…
あのー……お礼って何をすれば?」


「……わかった。」


「んー、そうだなぁ…」



ふてくされた賢悟をちらっと見た男は
私にゆっくり近付いてきた



そして、それは一瞬の出来事だった



…ちゅっ♪



「…んなぁっ!!!」


「テメェ!」


「お礼つったらコレでしょ」



私の唇に堂々とキスをしてきた