「…あ、えっと……
その子…最強だね…
あの賢悟が好きになるんだもん
きっと凄いいい子なんだろうね…」
「うん、まぁ…最強だし、いい子だよ」
「幸せ…なんだろうな、その子」
「うーん…幸せそうには見えねぇよ?」
「…なんで?」
「だって…思いっきり
俺の目の前で泣いちゃってくれてるから」
ベットの上の私を優しく包みながら
耳元で甘く嘆いた
「なにか…勘違いしてない?
俺の好きな人は…優月なんだけど?」
「…え、え…嘘…!」
「嘘じゃねぇーって…言ったろ?
その子は最強でいい子だって」
「最強だけど…いい子じゃないし…」
「いい子なの。…わかった?」
「………はい」
わかんない。
賢悟が全くわかんない。
大体、私のこと好きなの?
それ…信じていいの?
いつの間にかこぼれていた涙を
優しく賢悟が拾いながら
私達は甘くとろけるようなキスをした