痛いっ……泣



「やっぱり、華はまだまだお子ちゃまだなぁ?」


「うっ……バカーーっ!!!!」




あたしは、啓飛に向かって叫んだ。


でもね、知ってるんだ。



啓飛の耳が、ちょっとだけ赤くなってたこと。


だから……

あたしもちょっとだけ、自惚れてもいいですか?



少しでも成長した って


オトナ になれたって思ってもいい?




啓飛と言い合いをしながら

嬉しい気持ちで満たされる。




やっぱり、ダイスキだよ。



その意地悪なところも

優しい瞳も、整った顔も

低く甘い声も


全部全部、ダイスキ。




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