「ご、ごめんなさい!!」


私はハッとして、内野コーチから離れた。

顔がドンドン熱くなっていくのが分かる。


私は内野コーチから見えないようにテレビの画面にグッと近づいて、顔が見えないように隠した。


「あ、ああ。じゃあ説明するぞ」


内野コーチはウウンと咳払いをすると、DVDを止めながら説明し始めた。


「友梨が敵のディフェンスにスクリーンにいってるところまでは分かったよな?」


「はい」


「ここよく見て。お前友梨から離れたところを走ってるだろ?」


「はい」


「ということはだ。友梨がスクリーンにいっても、お前のディフェンスには友梨のスクリーンを余裕でかわせるスペースがあるってことだ」


内野コーチの言葉にハッとする。