「問題はお前の走るコース。ほら、お前のディフェンスに対して、友梨が進行を妨げようとしてスクリーン入ってるの分かる?」


「あ、本当だ!」


「やっぱり気づかなかったか。お前これに気づけたら、もっと点数かせげるようになるぞ」


内野コーチはハハっと笑いながら目を細めた。


もっと!?もっと上手くなれる!?

私は内野コーチの言葉にワクワクして仕方がなかった。


「教えて下さい!どうすればいいんですか!?」


私は内野コーチが座るソファーにパンと両手をつくと、内野コーチに覆い被さるように攻め寄った。


そしてハッと気づく。


顔がめちゃくちゃ近くなっていることに・・・・・・。