「んー。とりあえず、始めにパスを貰うための動きはなんとなく・・・フェイントをかけてディフェンスを自分から離せればいいんだよね?」


「そうそう!やっぱり心空は飲み込みが早いね」


「リッキーさんは、体が大きい分パワーはありますが、心空さんのような素早さはありません。素早い動きで翻弄しましょう!」


瑞穂が力強く私に訴える。


なるほど・・・スピードで勝負かあ・・・・・・。




そして二回目のオフェンス。

私は見よう見まねで、友梨の真似をして、なんとかパスを貰うことができた。


「ボール!!」


しかしリッキーのボールチェックが厳しくて、瑞穂が切れ込んでくれてもパスが出せない。


「心空!後ろ!」


見かねた友梨が私のすぐ後ろまで来ていた。

私は慌てて友梨にボールを渡した。