「よしよし、瑞穂ナイス!」


「いえ、友梨さんもナイスパスでした」


友梨と瑞穂がハイタッチをして、戻ってくる。


私は二人の元へトボトボと近寄った。


「ごめん、私何も出来なかった・・・・・・」


「まあ、初めての実践だし仕方ないよ」


友梨が落ち込む私の背中をパシパシと叩いた。


「でも、心空さんなら今のプレー見て、何か分かったんじゃないですか?」


瑞穂は頭のてっぺんに結っていたちょんまげを二つに裂いて、キュッと締め直しながら私に尋ねた。