「ココちゃん!」


その時、誰かが私の後ろから抱きついた。

ココちゃんなんて可愛らしい呼び名、誰も呼ばないからすぐ分かった。

私は心地良くのしかかる体重に笑みをこぼし、愛らしい子の頭を優しく撫でた。


細くて柔らかいフワフワの髪の毛。


私はこの髪の毛を撫でるのが大好きだ。


「愛都(まなと)。相変わらず可愛いね」


「ニアー。気持ちいい」


愛都も私の手が心地いいみたい。


「あんたら性別取り替えたら?」


その様子に冷たい突っ込みが。

着替えを終えた友梨だった。


「友梨先輩、一度撫でられて見てよ!ココちゃんの手は超気持ちいいんだ!神の手だよ」


愛都は唇をツンと尖らせて、友梨にブーブー反撃を開始した。