私のチームは、友梨と、もう一人はチームでガードを担当している1年生の瑞穂(みずほ)。


瑞穂がトリプルスレットをとりながら、ボールを受け取る。

よし・・・ここでボールを受け取って・・・・・・


「瑞穂、パス!」


瑞穂からパスを貰おうとしたその時だ。


「ディナイッ」


リッキーが右腕をあげ、瑞穂と私のパスコースを塞いだ。


「リッキー、ナイスディフェンス!」


リッキーの味方が声をあげる。

私はパスコースを塞がれ、どうしていいか分からず、ただ前後にウロウロと動いた。


私がそうしているうちに、私の反対側、左側半分で瑞穂と友梨がパスを展開し始めた。