ビーーーッ!


その時休憩の時間の終わりを告げるタイマーのアラームが体育館に鳴り響いた。



ピッ!



「おーし、女子!今日はハーフコートの3対3から!」


内野コーチがアラームの音と共に笛を鳴らし、女子部員に指示を出した。


「まあ、やってみな」


内野コーチは私の頭をポンと叩くと、体育館脇に寄った。




そして3対3の練習が始まった。


「心空さんは私とマッチアップね。よろしく」


「あ、よろしく」


私のディフェンス相手は女子バスケ部員の中でも、一番背が大きく、がたいのいい力石(りきいし)さんことリッキーだった。


「おし、はじめ」



ピーッ!



内野コーチの笛が鳴り、私の初めての試合形式の練習が始まった。