だけど、私がせっかく浸っていたのに、それを崩す内野コーチの言葉。


「でもさ、左のシュートが出来ないっていうのはいただけないよな・・・ブッ!思い出しただけで笑える」


「ちょっと、まだ言ってるんですか!?」


「だって、ねーよ。ブッ、ハハ!」


「はあ!?いつまでもそんなことで笑ってるなんて、失礼にもほどがあるんですけど!」


私は内野コーチからボールを奪った。


「左からのシュートの練習します!教えて下さい!」



悔しい・・・また、褒めさせてやるんだから!



「お、いいね。じゃあ、やりますか」


内野コーチがニッと笑った。

その笑顔に、カチンとした。


「あーっ!!ギャフンと言わせたいっ!!!」


「は!?なんだ、それ。やってみろよ」


私の挑戦的な言葉に対して、内野コーチも挑戦的な言葉を返す。






やっぱり・・・頭くるっ!!