私が固まっていると、内野コーチの手が伸びて、私の頭をクシクシっと撫でた。


あ、また!


私は頭を撫でる手からとっさに逃げた。


「なっ!なんですか!」


「ん?んー・・・よく、出来ました?」


内野コーチは私の頭から手を離し、リングに向かってシュートを打ち始めた。


私は内野コーチに撫でられた頭にそっと右手を当てた。


よく出来ましたって・・・私なんだか子ども扱い?


でも・・・なんだろう?


私、内野コーチにもっと褒められたいって思ってる?




私のプレーを見てスゴイと褒めてくれる内野コーチ。

笑ってくれる内野コーチ。

私のプレーが内野コーを感動させているってことが、すごく嬉しくかった。





私は、やりがいを感じていた。



なんだろ、これ・・・すごくドキドキする・・・・・・。