「えっとね…明日にはチームの寮に引っ越すから、実質…明日からだね」



「え!?明日!?」



愛都が驚いて指先で回していたボールを両手で掴み、私に詰め寄った。



「急だねえ。言ってくれれば荷造り手伝いに行ったのに」



友梨が唇を尖らせて、私を肘でつついた。



「ゴメン。だけど、そんなに荷物ないし。それに……」



「それに?」



「これでさよならってわけじゃないし…ここにバスケットゴールがある限り、私達はここに来られるじゃん?」



「……心空」



「ココちゃん……」