マイマイがセンターサークルに立つ。

私はマイマイの真向かいにポジションをとった。



「7番オッケー!」



相手チームの5番が、腰を低くして、グイグイと私をポジションから押し出そうとする。

私は負けじと腰を落とした。



絶対…絶対決めてやるんだ!



マイマイは絶対に自分の後ろにいる友梨にボールを落とす。

友梨はそのボールを捕ったら、絶対に私にボールをパスしてくれる。

私はそれを信じてゴールに向かって走る。


相手のディフェンスを振り切るためにも、腰を落として、絶対に相手に押し負けてはならない。


相手を押し切ってスタートダッシュをかけるんだ。


審判がボールを真上にふわりと上げる。


マイマイの指先がチッとボールに触れた。




ようい…ドン!