「すげえじゃん。これなら試合でバンバン点数かせげるな」


愛都がその声に気づき後ろを振り返り見上げた。


「内野コーチ!いつからそこにいたんすかあ!?びびったあ」


愛都が胸をギュっと押さえながら、目を見開いて内野コーチを見つめた。


「ついさっきだよ。心空。今の前に飛ぶ動作すげえいいと思う。バネがあって、手足が長いお前には最適」


「え・・・ありがとうございます・・・・・・」


久しぶりに内野コーチに褒められた私の顔はきっと真っ赤なんだろう。


頬がボボボっと熱くなっていくのが分かった。