「そんなに内野コーチのこと好きなの?俺より?」


愛都がブウっとほっぺを膨らませて怒った。


「え!?」


私の心臓は愛都の好きという言葉に反応してバクンを震えた。


「え?ちょっとココちゃん・・・顔真っ赤なんだけど・・・あー!!!やばいい!!」


愛都は大きな声で叫んで、頭を抱えてしゃがみ込んだ。


「愛都!?どうしたの?」


私も愛都の隣に慌ててしゃがんだ。


「だって・・・だって・・・前聞いた時はそんな反応しなかったのにっ!」


愛都はそう言って、涙目で私をキッと睨み付けた。

と言っても涙目になった愛都は可愛くて全然怖くなかった。


私はいつもの癖で、愛都のふわふわの頭をクシャクシャと撫でた。